位相差顕微鏡での細菌検査

位相差顕微鏡での細菌検査

長崎県諫早市のふじた歯科  藤田です。

歯周内科療法でまず特徴的なことは、最初に患者さんの口腔内の細菌検査を位相差顕微鏡ですることです。位相差顕微鏡では、歯垢(バイオフィルム)の状況を知ることができます。

含まれる菌の過多であったり、細菌のすみかであるカンジダ菌の過多、原虫の有無、菌の大まかな種類を調べます。しかし歯周病を悪化させる=悪玉3種類のP.g菌、T.f菌、T.d菌などの存在は残念ながら判別できません。

また近年、除菌薬で使うジスロマックの耐性菌が増えてきています。そのためジスロマックだけでの除菌が難しくなってきているので、追加する薬の選択が難しくなります。そのためにリアルタイムPC検査を行い、追加薬剤の必要性などを考えていきます。」。

リアルタイムPCR(リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応)法では、以下の菌の検査をします。

1. Porphyromonas gingivalis

2. Tannerella forsythia

3. Treponema denticola

4. Aggregatibacter actinomycetemcomitans

5. Fusobacterium nucleaterm

 リアルタイムPCR検査を行うタイミングとしては、

1、治療前(診査診断)

2、初期治療終了後(SRP終了後 約1ヶ月経過後)

3、メンテナンス時

メンテナンス時は1年後とか、2年後とか年単位で行うことが良いとされますが、実際メンテナンス時の検査には、検査の費用が発生するので、そこは相談が必要です。(1、2は除菌療法の費用の中に含まれています)

 

歯周病除菌療法を選択する目安として、以下の方を対象とします

  1. 重度歯周病、侵襲性歯周病、若年性歯周病の方
  2. 歯周病と関連する全身疾患を有する方(糖尿病、リウマチ、窓)
  3. 細菌のリスクファクターを早急に減らす必要のある方

 

歯科:長崎で歯周病治療に取り組むふじた歯科

 

長崎県諫早市の歯科 ふじた歯科

 

諫早駅前歯科も歯周病治療に熱心です

歯周病菌 除菌治療は保険外治療です

歯周病菌除菌療法は保険外治療

長崎 諫早市 ふじた歯科  藤田です

歯周病菌 除菌治療は保険治療ではありません。全額自費治療になります。

これは 厚生労働省からはっきり見解が出ています。歯周病の除菌のためジスロマック、ハリゾン、ファンギゾンを使用したら歯周病治療に関する算定はできないこととなっています。

ですから、保険の歯周治療と同時に進行するとルール違反となり、ペナルティが発生することとなります。

ただし、歯周病治療以外の治療、例えば虫歯治療や抜歯の治療などは保険でできますので、ご安心ください。

保険治療での歯周病治療は次のような治療の流れとなります

1、歯周検査

2、歯肉縁上歯石除去(1回から2回かかります)

3、歯周検査 (2の効果を見るため)

4、歯肉縁下歯石除去(4回から6回かかります)見えない部位を治療します

5、歯周再検査 (4の効果を見るため)

6、歯周外科処置(4でも取り除けない深い部位にある歯石を除去するため)

7、歯周再検査

8、歯周病メンテナンス(安定期治療)

この流れは、厚生労働省が指定しているいわゆる歯周病ガイドラインに沿った治療の流れです。日本国内で歯周病治療は、ほとんど、99%このガイドラインに沿って治療しています。

この流れから外れると、保険がきかない治療になります。

歯原性菌血症を治すために、歯周病の除菌治療する場合、上記の流れに乗っていませんので保険治療外になります。除菌治療は、菌血症を起こさないように、まず除菌をして菌のいない状態で歯周病の治療を行うことになります。

歯周病の検査時は、ポケット探針という器具を使用するのですが、全部の歯の歯周ポケットを同じ器具で測定します。ですから検査をすることで、悪玉歯周菌がいるポケットから他のいないポケットに菌が移るかもしれないのです。

 また、歯茎の出血をともなう治療をしたときは献血を断られると書きましたが、出血すると菌血症を起こすのです。検査で出血があるかないかを検査する項目もあります。また歯肉炎上歯石をとっても、歯肉縁下歯石をとっても、出血を伴いますので、やはり菌血症を起こします。ですから悪い菌がいる場合、何をしても菌血症が起こる可能性があります。そういう恐れをなくすために、まず除菌をします。除菌してからだと悪い菌がいませんので、菌血症が起こらず安心して歯周治療ができることとなります。

除菌が成功すると再感染を起こさない限り、歯周病悪玉菌(レッドコンプレックス)がいなくなることがデータとしてわかっています。

悪玉菌の中には高齢者が起こしやすい、誤嚥性肺炎の原因になっているという報告もありますので、除菌療法が誤嚥性肺炎を減らすことにつながる可能性もあるのです。

      ふじた歯科  藤田浩一

歯科:長崎で歯周病治療に取り組むふじた歯科

 

日本赤十字と歯周病、除菌療法

長崎県諫早市 ふじた歯科 藤田です

 

歯周病菌が血管に入り、菌血症をおこすことは簡単に起こる現象です。これは日本赤十字が一番よくわかっています。皆さんは献血をしたことがありますか?

献血時の問診で、出血を伴う歯科治療を受けた方の献血を断っています。菌血症になっている可能性が高いからです。

http://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/detail_09/

 

このように、菌は簡単に血液の中に入って全身に回ります。ただあまり心配なさらないで頂きたいのですが、一般的にはそれほど菌が多くなければ血液中の白血球など、防衛担当細胞が菌を退治してくれます。ただ菌の数が多い場合や菌が強い場合に他の臓器に影響を及ぼすのです。

以前の記事で歯周病に最も悪い影響を及ぼす菌があると書きました。

http://www.sisyuubyou.jp/article/16208161.html

 

Prophyromonas gingivalis    プロフィロモナス・ジンジバーリス(P.g菌)

Tannerella fosythia       タンネレラ・フォーサイセンシス(T.f菌)

Treponema denticola       トレポネーマ・デンティコーラ(T.d菌)

そう悪玉3兄弟、レッドコンプレックスと言われる菌です。この他にもまだ数種類の悪い歯周病菌がいますが、それはまた後ほど記載します。

 

重度の歯周病に罹患されている方の治療法として、まずそれらの菌がいるかどうかを検査しないことには、始まりません。一般的に数本でも歯周病で歯をなくされている方は調べた方が良いと思われます。

その検査方法がリアルタイムPCRという検査です。これは菌の固有の遺伝子DNAを増幅させて調べる方法です。簡単にいうと歯周ポケットの中の特定の部位に歯周病菌が何匹いるのかを調べる科学的な検査です。

この検査をして、悪い歯周病菌がいれば、除菌を開始します。

注意事項 この除菌治療は保険がききませんので自由診療となります。

→歯科:長崎で歯周病に取り組むふじた歯科

歯周内科治療とは

「歯周内科学」

歯科界の新しい分野が「歯周内科学」です。これまでとまったく異なったあたらしい考え方だといえます。
お薬で歯周病を治したいという治療の総称です。

「虫歯」と「歯周病」。これは歯科での最も多い病気ですが、ともに細菌感染が引き起こす、感染症が原因の疾患です。

では、感染症であれば薬で改善するのではないでしょうか?。
医科においては感染症の場合、医師の指示に従ってきちんと薬を飲めば、ほとんどの場合、治ってしまいます。
歯周病も感染症なので、同様に薬で治そうという治療法です。つまり、簡単に言うと、『歯周病の除菌療法』なのです

除菌方法は、手順として、まず、口の中の歯垢を採取し、モニターを用いた顕微鏡検査により、お口の細菌の種類や数などを検査し、歯周病菌がいれば、その細菌に合うお薬や歯磨き粉を用いてお口の中をきれいに除菌します。

歯周病が進行していない場合でも、除菌方法を行うことにより、これからの歯周病が進行しにくくなるため、最適な予防法ともいえます。
 
除菌後は、歯周病菌が人からうつらないように再感染に気をつけて頂き、カビに関しては、カビとり歯磨き剤を継続して頂ければOKです。もちろん、定期的な歯石取りやPMTCなど予防は必要ですが、除菌するのとしないのとは大違いです。

まとめますと、歯周内科治療の治療方法のポイントを次に挙げます。
1、位相差顕微鏡による菌の確認
2、細菌の除去薬剤の内服
3、カビの除去薬剤あるいはカビとり歯磨き剤での歯磨き
4、除菌後の歯石とり

特に、位相差顕微鏡による菌の確認は非常に大切なポイントです。位相差顕微鏡でお口の菌を確認しなくてはなりません。
歯周病菌がいるのか、カビが多いのか、あるいは非常にきれいなのか。位相差顕微鏡で確認しないと、お薬の選択ができません。

→歯科:長崎で歯周病に取り組むふじた歯科

→歯科:諌早で歯周病治療に関するメール相談はこちら