何故、歯周病治療を優先するのか?

ふじた歯科では虫歯や、歯を作る治療の前に、歯周病治療をするようにしています。

(当然、痛いところがある場合は先に痛みを止める治療をして急性症状を取り除きます)

患者さんとしては、先に虫歯の治療をしてほしい、先に歯を作って欲しいと思われるのも当然かもしれません。

 

でも、まず、歯茎の治療をして、歯茎がきれいになってから虫歯の治療や、歯を作った方が、よりきれいになるし、より歯が長く持てるのです。

 

歯茎に炎症がある状態では、詰め物やさし歯と自分の歯の境目の適合がうまくいきません。
そうすると、歯垢がつきやすくなって歯周病に悪影響を及ぼします。歯周病は歯の寿命に影響しますし、
歯の寿命は患者さんの健康寿命にも影響するのです。

 

お口の中に残っている健康な歯の数と健康寿命に密接な関係があるのを御存じでしょうか?後期高齢者になった時、歯が残っている数が多ければ多いほど健康でいられる。

歯が無い方ほど痴呆になりやすかったり、脳血管障害になりやすかったり、そのため寝たきりの状態が長く続くというデータが出ています。

日本人の平均寿命は、男性が79歳で女性が86歳、男女平均が83歳です。ところが実はこの中に平均6年の介護寿命(人の手を借りて過ごす期間)がありますので、健康寿命という点では77歳が平均なのです。

この「健康寿命を長くする」お手伝いをすることが、歯の分野からできるということを確信しています。当院、ふじた歯科はただの歯科としてではなく、口腔医として患者さんの健康づくりをしようと思っているのです。

 

ここで歯周病治療をすることが大きな意味を持ってくるのです。

というのは、40代以上になると国民の8割以上は歯周病に罹患しています。歯周病が怖いのは、まず無症状のうちに進行し、症状が出たとき(たとえば、歯茎から血が出る、歯茎が腫れる、歯が動揺する、歯茎から膿が出るなど)にはかなり重症になっているのです。

 

ここで歯周病とはどういう病気かと言いますと、歯茎の下は歯槽骨と言って歯根を支える骨があります。
その骨が溶ける病気です。原因としては、歯垢(プラーク)、バイオフィルムです。
歯垢はただの食べかすではなく、細菌の塊なんですね。その細菌の出す毒で歯茎が腫れ、その下の骨を溶かしていきます。

 

歯垢が長期間、放置され固まったのが歯石です。ですから毎日のクリーニングで歯垢を除去し、定期的に歯石を取らないと歯周病が進行していきます。

 

歯周病が進行すると歯石が歯茎の中に入っていき、歯周ポケットの深い部分にも付着していきます。
そうするとただの歯石取りだけでは除去が困難で、歯茎の中の歯根についた歯石や汚染物質を取らなければきれいになりません。これをルートプレーニングと言います。

ここまでして、歯茎はやっと落ち着いてきます。
(重度の歯周病の方はさらに歯周外科の必要な場合もあります。)

 

こうして落ち着いてから虫歯の治療や、歯を作れば、きれいな歯茎にきれいな歯が入りますので安定するのです。そうすると歯が長持ちし、メンテナンスなどの管理もしやすくなり、ますますいい方向になります。

 

これが歯周病治療を優先させる理由です。

歯周病治療を優先することで、歯の寿命を長くさせることができ、なおかつ健康寿命も長くすることにもつながるのです。